「故郷」は、私たちの世代なら誰でも知っている唱歌です。
作詞はこれまた高名な高野辰之先生です。
 
若い世代では、「うさぎ追いし」を「うさぎ美味し」と思っている人もいたと聞きました(^^)。
 
三行目は田んぼに刈った稲を、並べて干しているイメージです。
 
 
うさきおいしひ あのやまを よくせへぬけて こふなつり そろえたいなほ ゆめにみる われはかえらん ともすむち
 
水前寺清子さんの「涙を抱いた渡り鳥」を念頭に歌を作りました。
ですが題名からして字重なりが多く「苦労み山のホトトギス」でした(^^;)。
ようやく出来上がった歌も、元歌のイメージは無く、題名も変えざるを得ませんでした。
水前寺さんはこの歌の前は、ヒットに恵まれず、レコード会社から「これでだめなら諦めナ」と言われたそうです。
その後の大活躍は皆さん、ご存じの通りです。
 
とちはゆきふり つえをそえ せけんへないて むねもあめ こいしさよわに ほおぬれる くろうみやまの たひからす
 
 
旧知の小野和草さんから素敵な進水式の写真を頂きました。
何とも意気の上がる写真で、触発されて老人性無気力症(自己診断・^^)の私も、合わせていろは歌を作ってみました。
製作の都合上、帆船の設定にしましたが、夏の成人式の若人に贈るエールのイメージです。
和草さんとは初めてのコラボになりましたが、また素敵な写真をお願いします。多謝 !
ほとろなつそら ぬけており ゆめをまよわす むねもえる きみにさちあれ はえやふく しんせいのたひ こうかいへ
 
 きたくにのはる こふしゆれ あおそらさえて やねへとり
 よわいかせぬけ ひろいえん みなつちをほめ すむうまも
 
 「北国の春」は、千昌夫さんの大ヒット曲で、アジアでも大人気だったそうです。
 私も以前カラオケで直訳英語の歌詞が有ったので、小学生並の発音で歌っていました(^^)。最後の行は東北地方の一部では、大切な馬を家族と一緒の家で飼っていたそうです。芭蕉の「奥の細道」でも、そのことを詠んだ句が有りますね。
 
 
実は今、改めてHPにUPのいろは歌を見なおしています。
心残りの歌を改良していますが、この「旅の宿」もその一つです。
「秋」と「忘れな草」が矛盾していますので、大幅に改良しました。
当初から矛盾は気付いていましたが、挿絵の葉書に直接歌を印字しましたので、挿絵の方がもったいなくUPを強行してしまいました(^^)。
 
みちのくさはな そろうあき かえらぬこいを おもいたし よるせなんけつ ゆふねほめ わすれてへやに ひとりえむ
 
 
 
わすれたひとよ ゆめちりて やせいえぬむね いまふんこ
そらしろくはえ あけほのへ なにをおもうか つるみさき
 
 
「サライ」は好きな歌ですが、とても長いのでカラオケで、歌う方も聞く方も疲れてしまいます(笑)。
「サライ」の意味はペルシャ語で、キャラバンの「宿」の意味だそうですが、「サライの空」で故郷の空をイメージしているそうです。
意味が良く分かりませんが、サビの「桜吹雪のサライの空は・・」が、「ら」が3字も入っているので無理と思い、作るのを止めようかとも思いましたが思い直しました。 
ゆめをおえたひ かなしみに もえるあさやけ いろうせぬ そらりんとすむ われふほへ つよくいきねは このまちて
  
 
 降 願 な 夜 瞳 団 愛 季
 る い お 空 濡 扇 故 節  
 星 を 燃 の れ 差 に や  
 へ 向 え ロ   す   巡  
   け て マ   娘   り  
   た   ン   は      
 
 
きせつやめくり あいゆえに うちわさすこは ひとみぬれ
よそらのろまん なおもえて ねかいをむけた ふるほしへ
  
 

  創作現代いろは歌について

私は40代後半に囲碁のプロ棋士・中山典之先生(故人)の講演会でいろは歌の事を知りました。もちろん「いろはに~」が「色は匂えど~」から来ている事は知っていましたが、今でもいろは歌を作っている人が居るのは知りませんでした。元々パズル系が得意だった私は、少しこれは無理かなと思いながらも挑戦をしてみました。ただ中山先生は囲碁界きっての文筆家であり、いろは歌は旧仮名遣いで、いろは歌を千篇も作ろうかという方なので、私などが同じ様な物を作っても仕方ないと考えました。そこで私は現代国語の教科書の様な全くの現代仮名遣いで、いろは歌を作ろうと思いました。私は旧仮名遣いでは作れませんし、又作ろうとも思いませんでした。いかに面白い小説でも旧仮名遣いでは、買ってまで読もうという気にはなりませんので・・。そして中山先生の歌の中には普段は見かけない言葉もたくさん出てきます。私はこれも出来るだけ止めようと考えました。ただ一つ困ったのは「ゐ」と「ゑ」の扱いです。この二文字は現代仮名遣いでは、「い」と「え」です。この二文字を抜くと46文字になり、七五調の文章が出来ません。七五調の文章は声を出して読んでみても、リズムも良く流れるようで出来上がった文は見た目も端正です。ただ出来上がった文章は「いろは歌の基本を外れて、文字をダブって使っているではないか」と考えるのも一理有ると思います。少し迷いいささか変則になるとは思いましたが七五調を優先しました。当時はネットも電話回線を使っている状況で、現代いろは歌を作っている人がいるなど全く知らなかったので、「サラダ記念日」で短歌に新風を吹き込んだ俵万智さんの様な心境でしたかね(笑)。俵万智さんは「サラダ記念日」を出した時、頭の固いのから「あんなものは短歌では無い」と言われたそうです(最近では俵万智さんは叙勲を受けていました)。私もいろは歌の古典的な手法では無いと言われそうですが、趣味の話なので一向に構いません(^^)。後日、現代いろは歌を作っている人もおり46文字で作ったり、濁音(ば等)や半濁音(ぱ等)は使わないという人もいる事を知りました(私には流石にこれは条件を増やし過ぎだと思えますが・・)。そういう訳で私のいろは歌のルールとして「い」・「え」が重なっている事を断りながら作り続けております。しかし最近はいろは歌の材料不足(努力不足?)ですが、同じ様な歌を延々と作る気もせず苦労しています。私は数作るより自身が心底納得できるいろは歌を作るのが夢ですが、48文字を自由に操るのは人智を超えており、よほどの僥倖に恵まれなければ難しいと思っています。まぁ、しかし能力的に新作が出来なくなるまでは頑張って作り、このホームページに発表する積りなので、今後ともよろしくお願いします。

 

 
会社の役職をコンビ名にしたお笑い芸人が使っていた ? セリフを借りました。
 
全部が全部与太話という訳でもありません(^^)。
      ・・・鳳雛
 
 
 
ほうさんましめ とちひろい おゆわきつりを すみれふえ のむへやいらぬ せにもある はかこくてねえ そけなよた
 
当HP専属歌手・茜さん三度の登場です。
歌は「アンコ椿」の姉妹編という感じで、これも都はるみさんのヒット曲です。都はるみさんと言えば、引退を決め派手に引退興行を続けました。紅白でのNHKアナの「みそらさん!」との呼び間違いも話題になりましたね。ですがその後カムバックして、皆唖然としました。本人の「嘘つきと呼ばれてもいい」とのコメントを読みましたが、私は皮肉では無くある種の敬意さえ抱きました人間中々ここまで開き直れません(^^)。
ひおちよそらへ しろけむり あえぬほふねや きせつゆく うみをとんてる かもめさえ いまはわすれた こいなのに
 
久保田早紀さんが歌って大ヒットした「異邦人」です。歌を聞くと中東やシルクロードを思い浮かべますが、どうも当初久保田さんにその意図は無かった様です。出だしの風景は中央線の車窓から見たものだし、題名も「白い朝」だったそうです。それを敏腕プロデューサーが題名を変え、オリエンタル風に編曲したという事だそうです。
いろは歌もロバにこだわりましたが、ラクダの方が良かったかも(笑)。
 
すなろはひわれ さえるそら みえぬせへやに かこをおき あいゆめまても ちよつとね ふりむくたけの いほうしん
 
 
しやちゆうはく われのいえ ころなそいらぬ おとまりへ
ふせねてよあけ みすをつむ かえるきもさめ にほんたひ
 
   ようやく私の車中泊のシーズンがやって来ました。今年は3月末から出かける
   予定ですが、何と言っても取りあえず「しまなみ海道(瀬戸内海)徒歩横断」
         (旅の話5)が楽しみです。失敗してもそれはそれで楽しかろうと、気楽な挑戦
         です。
   過去の数々の失敗もこのHPに報告してありますので、今回もまた隠さず報告し     ます(^^)。・・・アゴ痛というアクシデントのため、少し先延ばしに。
          ・・・更に天候不良で又、先延ばしになりました(泣)。 
 
 
せつないゆめを うみへすて とんねるもぬけ はれちかし
ふほやえむころ ひまわりの きたくによさえ あおいそら
 
  季節感ガン無視の当ホームページです(^^)。昔から「北国の青い空」という
     フレーズに惹かれていましたが、歌にしてみました。 
     夢破れて故郷に帰った娘を、父母と北国の空が迎えてくれるイメージです。
 
 
旅の話2」に掲載した「岩木山の遭難」を歌にしました。
ここに歌を披露する事が出来て、本当に良かったです(^^)
 
「白い道」はもちろん、雪に覆われた登山道のことです。
 
岩木山は8合目位まで、バスや自動車で行く事が出来、更に稜線までリフトがあります。
なので普通の服装で、頂上まで行く人も多いです。
つねにはなほめ いわきさん ぬかるむしろい みちこえて たすけよふやま あせもひえ ゆうくれそらを へりのおと
 
    夏 杜 田 広
    迎 の 圃 瀬
    え 都 へ 町
        稲 に
          池
 
   時 青 空 忘   
   巡 葉 冴 れ  青
   る 城 え ぬ  葉
     を て 冬  城
 
 
   
         わすれぬふゆ そらさえて あおはしようを ときめくる     (自由律)
   ひろせまちにいけ たんほにいね もりのみやこ なつむかえ
 
  もちろんイメージ歌は「青葉城恋歌」ですね。「広瀬川」を入れたかったの
  ですが、代わりに本当に実在する「広瀬町」を・・・(^^)。
 
   
          
 
この歌に関しては、コメントもございません(^^)
 
私のいろは歌は元々、年賀状や季節の挨拶のはがきに書くのを前提にしています。
なのではがき全体のバランス・文字の大きさ・字体・ひらがなカナ表記等に、私なりに気を使っています。
挿絵も出来るだけ手書きにしようと思っていますが、これはこれで中々大変です(^^)。 
 
☜時々ご容赦を
 
つまあるひとへ しらすにね ゆめをみころて ほれたせい うわきもむりよ いやけふえ さかはおんなの そえぬくち
 
 
歌詞集を見ていて「峠の我が家」が目に入りました。アメリカ民謡で作者を始め殆ど何も分かって無いそうです。
何となく大らかで牧歌的な雰囲気が好きで、歌を作ってみましたが、やはりせせこましい所に住んでいますのでこの程度に・・・(笑)。
挿絵も「大草原の小さな家」をイメージしたかったのですが、峠に有る我が家ですから・・・いずれ再トライしたいです。
 
とうけにわかや あおいそら めのまえみちる はなゆれぬ ひさしくたきへ つりもせす ねころふいえて ほんをよむ
  
 お知らせ
大分銀行太陽の家支店さんのご厚意により、私のいろは歌をロビーに展示して頂ける事になりました。
最初は一つずつ額に入れようと思ったのですが、元が葉書の拡大コピーなので大げさかと考え、単に掲示板に貼り付けるだけにしました。展示期間は7月と8月(入替予定)です。
将来、支店の方に「ここに加藤鳳雛先生の作品を展示した事もございますのよ」と、自慢して頂けるような「いろは歌作家」になり・・・たい(笑)。
太陽の家支店さん、有難うございました。
              令和4年7月1日
 
 
  
 
端午の節句が近づいていますが、我が家の周りでは鯉のぼりは全く見る事が出来ません。
ただ私の散歩コースに、山里を歩くコース(3時間)が有ります。
そこでは毎年この時期になると、大きな鯉のぼりが悠然と泳いでいます。
それを見ると子供時代が思い出されて、改めて「いいなぁ」と思います。
 
えんうむやしろ まねくさと たちはなをみて えにもする こいのほりへひ ふけよかせ れいわあおそら つきぬゆめ
 
 
 
早いもので、三月三日が近づいて来ましたので、ひな祭りをUPしました。わが家にも一応段飾りが有りますが、最近はコンパクトな物がはやりの様で、物置に眠ったままです。
どこかの施設でも、もう要らないでしょうね。
時折、江戸時代とかのお雛様を目にしますが、質素な中にも貫禄を感じさせますね。 
 
たんほそよかせ いえをはる さくらてみえぬ いけのふち おしめもとれす あゆむころ へやにきわうね ひなまつり
 
 
演歌の夜の世界に生きる女性の歌です。
 
挿絵は鉛筆で描いてみました。
 
 
 
 
よるさくはなそ いろきえて むねやつかのま しあわせを ゆめみたけれと ふいにちり こうえんへひも ぬらすほお
 
 
  
 
     [いろは歌の作り方] (用具編)
 
 ここでは私の「いろは歌」の作り方をご紹介したいと思います。
 私は歌を作る為の用具としては、幼児がひらがなを覚える為のカルタ状の木の札を使っています。
 最初張り切ってむくの高級品を買いましたが、私にとっては邪魔なカタカナやローマ字が隅に書いてあり見にくいのでやむなく孫に払い下げ、安価な合板製に変えました(涙)。
 又一日では完成しない事も多いので、ホームセンターで大きめの無地の掲示板を買って、その上で作業をするとそのまま移動もでき快適です。
 作り初めの頃はパソコンのワープロソフトを使っていましたが(当初はパソコンを使って、いろは歌を作っているのではないかと言われました・・・マァそうですが)、私にとってはこちらの方が機能的でした。
 勿論最初の方はボール紙で十分だと思います。
 
 
 
  [いろは歌の作り方] (作成編)
 
では私の実際の作り方を説明します。
 まず当たり前ですが、作りたい歌のテーマを決めます。
 私の場合は青春時代に歌った歌が多いですが、ここでは「知床旅情」を例にとります。
 最初に選ぶ言葉として「知床」・「岬」・「ハマナス」を選びました。
 これらの言葉が字重なりで入らなければ、このテーマの歌を作らなかったかも知れません。
 次に歌の歌詞や情景を思い浮かべながら、使いたい好きな言葉を拾い上げます。
 例えば「オーロラ」・「旅」・「ピリカ」・「海」などですが、これを
(Aグループ)とします。
 次に特に好きでは無いが、好感の持てる言葉を拾います。
「船」・「湾」・「風」などですが(Bグループ)、もちろん自分にとって
マイナスイメージの言葉は作成意欲が下がりますので使いません(^^)。
 この時に利用しやすい「て・に・を・は」等の助詞は極力残します。
 それから7文字・5文字の単位で文を組み立てます。
 もちろん上手くは組み立てられないので、残念ですがAグループまで崩す事もたびたびです。
 こうして組みあがった文章の語順を見直して完成です。
 どうしても組めず袋小路に入ることも多いですが、2・3日日を置くと活路が開ける事も多いですね。
 歌が出来上がった時は間違いなく世界で一つだけの自分のいろは歌で、達成感はとても大きいです。
 少し根気は必要ですが、特に時間のある方はトライしてみてください。
 
 
ご存知の方も居られますが、私の  ゛連れ合い ゛
は博徒です(笑)。
 
初めて七・五調を崩して破調で作ってみました。
読んでみるとやはりリズムが良くないですね。
七・五調はやはり良いです。
 
藤純子さんは博徒を演じながらも、とても上品でしたね。
 
むすめとせいを まつよになさけ ぬれてくろかみ ひぼたんもえる あわきこいちり そらやゆうはえへ ふしのおね
 
 
室蘭の地球岬(旅の話6)です。
正直、今まで知らなかった岬ですが、名前に惹かれて訪れてみました。
後日、「旅の話」でも紹介しますが、TV番組の「ローカル路線乗り継ぎの旅」にも登場したので、有名な岬と知りました。
 
 
むろらんそれぬ はしわたり ほふねにこえや つなをよせ けさのすいへい かもめとひ ちきゆうまるく みえてあお
 
 
最初の一行は枕詞みたいなもので、特に深い意味は有りません。
割と良くできた歌かなと思います。
 
どうも年齢がいくと、時の流れに加速感が増します。
 
ほたるのひかり まとへゆき さいけつはやく あえぬころ ふみにえおそし いちねんを せめてもわすれ うらむなよ
 
 
 
プラタナスという語感が好きで、歌を作ってみました。
和名では鈴懸ですね。
 
睦月は一月のことです。
 
 
ふらたなすまい むつきころ あかねにはれる ゆうやけへ しんせいおもく よわのみち そえぬひとさり えをほめて
  
 
森進一さんの港町ブルースです。
森さんの歌の中では好きな歌で、公募作品になかにし礼さんが補作したものだったと思います。
 
 
せのひしてみる かいきよう そらにはえをえ いくほふね こんやおつとめ いろまちへ あなたわすれる むりさけも
 
 南風・・・はえ
  (東風・・・こち)
 
 ↑ 生涯目標の「いろは歌100歌」が近づいて、改めて振り返ると、作品に「帆船」「褒める」「縁」が多いと思いました。・・・少し反省。
 
和歌山ブルースは古都清乃さんという演歌歌手が歌っていました。
 
ほしようをこめ おもいそえ あふれるなみた きのかわに けせぬえんすて まちへさり ゆやとはひろく つらいむね
 
 
 
 
  
つまやおるゆえ こいふりん さけくせむしろ かねをため ほそみちきえて われへあす おもうにならぬ ひとのよは
  
 
 まともよつゆに かえるひは みやこむなしく われさりぬ おんあいけせす いちろきた ほふねのうえて めをそらへ
 
   
 
子供の頃、白黒テレビで夢中になって見ていた月光仮面です。
でも今思うと相手がいくら悪人でも、民間人がピストルを二丁も持ってぶっ放すのはまずく無いか ? と感じますが(笑)。
夢も無くしたオジサンですかね。
 
 
なそみちたよい しろまんと つきのひかりを うけてさえ むねにおもいや われらほめ ゆるせぬこえは ふすあくへ
  
 
 
 
いろは歌 6 終わり   このページのトップに戻る