劉備は漢朝再興こそなりませんでしたが、最後には蜀の皇帝として、その生涯を終わりました。 類いまれな人格と信望で、多くの有能な部下にも恵まれました。 関羽・張飛・趙雲など当代並ぶ者の無い豪傑を抱えていました。 ただ、それなのに孔明と出会うまでは、地方の小領主に過ぎず、時には大勢力から逃げ回っておりました。 これは戦国の世を勝ち上がる為には、戦闘力もさることながら、戦術・戦略・大局観がより重要なことを示しています。 劉備がその点で抜きんでており、かつ政治力まで備えた孔明を得たことは、劉備自身が備えた信義を重んじる人格的魅力でしょう。 ともあれ劉備が一代の英雄であり、三国志の主人公の一人であることに違いありません。 えみわすれぬひ あきをほめ なおちこまもる そらへゆく ろにさけふえ て よむうたは しんせいかりね つゆのやと |