知床旅情
知床の地を ハマナスや オウロラ褒めぬ 出会い旅 船煙る湾 いつも絵に 襟へそよ風 岬ゆく
 
岬シリーズ② 知床岬 
青春の抒情歌で、森繁久彌さんの即興の歌と聞いています。
挿絵では知床半島を縦断して、突端まで行ったかの様に描いていますが、私は羆がいる中を突っ切る様な豪胆な人間では有りません(笑)。実際は
クルーズ船で行きました(詳しくは「旅の話1」で)
 
しれとこのちを はまなすや おうろらほめぬ
てあいたひ ふねけむるわん いつもえに えりへそよかせ みさきゆく
 
 
 
 
私は夕日が好きで、
朝日の歌は少ししか
有りません。
自宅からは別府湾に
登る朝日が見えますが、少しだけ残念です。
 私が良く北上する日本海ルートはどこも
「夕日の名所」を
うたっていて楽しい
です(笑)。
 
あかいゆうひよ もえおちて やまくれなすみ はえぬころ わをいけにため そらへつき ふるさとねむり せんのほし
 
 
岬シリーズ③の
襟裳岬です。
 襟裳岬は名前からして雰囲気がありますね。大ヒットした歌のせいも有りますが、好きな岬で何度も訪れました。風雨の時も有りましたが、天気が良く岬の眼下で昆布を取っているのを見たこともあります。 
吉田拓郎さんと島倉千代子さんの歌碑があります
(「旅の話4」でも紹介)
 
 
ゆうやけのころ ひにはえぬ えりもみさきを あいつほめ くれなすむまち ふねへかせ わたしよんてる とおいそら
 
 
 
 
  
「むね」は「胸」か「棟」か迷いました。
恋する熱い胸は風も避けるという解釈で・・・。
好きな言葉をちりばめた初期の作品です。
  
あおそらさえて なこりゆき つめたいかせも むねよけぬ えんろのふみや ほれしひと うくいすにわへ はるをまち
 
 
 
ちなみに写真の鳥は大分県の県鳥・メジロです。
 
(撮影・藤原節雄氏)
   
 
 
伊豆半島は川端康成の有名な小説や、映画と歌でとても旅情を感じさせる所です。
小説の舞台(旧)天城トンネルも通ってみました。
小説でも風呂場のシーンが出てきますね。 
 
 
  
いすのしもたへ あまきはえ ふろてゆをかけ よくわらう おとりこひめぬ やるせなさ むねにみちつれ ほそいえん
  
                  なみうちよせぬ へつふわん いえにひたまり はるのいろ
        かすむしこくと あおきやね ゆもほめられて さけをそえ
 
 
 
 
 
 故人への追悼歌
 
 
 
 
  
ほひようのそら いろもえて ゆめをみつけた むねにこえ おんあいしるや はまちとり わすれなくさに かせふきぬ
 
 たいわんはれて そらあおく しろいこきゆう ひさすやま
にちけつのえを ともほめぬ むかえるふねへ なみよせり
 
 
 
 
言うまでもなく、「琵琶湖周航の歌」がモチーフです。
 
森繁久彌さんや加藤登紀子さんの歌も素敵です。
 
後日、琵琶湖や比叡山の旅の紹介もする予定です。 
 
 
われはうみのこ さすらいて ながきつたえそ
ちくふしま へんろもあるや むねにゆめ ほとけをよせぬ ひえいおり
 
    
 
 
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