・預金利息
ある日の新聞記事で一般的には、銀行に「100万円を複利で10年預けても、税引き後約160円」とありました。
もちろん私も知ってはいましたが、これでは満期後自販機でジュースを
1本(180円)飲んでも赤字です。
私は若い頃、良く「1億円有れば利息で暮らして、働かずに済むのになぁ」思っていましたが(^^)、隔世の感が有りますね。
品格があるとの定評があるこの趣味のホームページで(笑)、お金の話をするのは品位を落としかねませんが、今は高校の授業で「投資信託・株式」の授業をするそうですし、「みんな大好き!!お金(笑)」の話をします。
定年退職後は年金で生活をしていますが、私はもともと質素な性格ですし(^^)、持ち家で家賃は要らないし、特に借金やローンも無いので慎ましく暮らせば大丈夫だろうと退職時から考えていました。
それに退職時の関係機関による「老後の生活」の講習会みたいなもので、投資(投機?)に入れ込んだらしい人の、「退職金を全て失った」という話も聞きました。
なので前出の銀行預金利息の事も、マァ「安全に資産を保管してくれてありがとね」位の感覚でした。
ところがある日、以前私が僅かの国債を買った誰でも知っている大手の金融機関の職員が、自宅に訪ねて来ました。
・投資信託
取りあえず話を聞きましたが、国債の取り扱いの些細な変更で、わざわざ話を聞くほどの事では有りませんでした。
すると職員は投資信託の話を切り出し始めました。
私は「ははぁ、これが本命か」と思いましたが、職員が好青年だった事もあり話を聞きました。
それまで全く投資信託に興味は有りませんでしたが、タブレットやカタログで説明を受けるうち、投資信託を始める気になりました。
政府も「貯蓄から投資へ」などと呼びかけ、NISA(少額投資非課税制度)等を設置しておりますので、元公務員も従う事にしました(笑)。
ただ、金融商品について専門用語を含めた説明を、素人が5分か10分聞いた所で理解出来る訳は有りませんから、全て相手のお勧めに従いました。
ただし、元本割れリスクのある投資なので当然ですが、提出書類の中に平たくいえば「御社の説明を聞きました。結果は自己責任です」旨の書類が有り署名・捺印をしました。
こうして始めた投資経過は順調で、面白くなり気が付くと自己資産の半分程度を運用していました。
通常、リスクの有る資産運用は1/3位までと言われているようなので「これはまずい」と思い、現在ではその時の1/5位に減らし「ローリスク・ローリターン」の一銘柄に絞っています。
運用結果として、元本割れの金融商品は一つもなく、かなりの収益を得ました。
ところが話はこれで終わりではありません(^^)。
一番面白かった時期、別の金融機関の女性から夜に投資信託の勧誘電話がかかってきました。
その窓口女性の顔だけは知っていましたが、美人だったのが「酒と女性に縁が薄かった」私の不運でした。
運用に「ハイリスク・ハイリターン」を希望したせいも有ってか、当初から悪化して2~3年で私は「当面回復は無く、更に悪化する」と判断して損切りをしました(涙)。
ちなみに金融機関ですから、女性はとっくに転勤していました(^^)。
結果としてファミリーカーを買える位の資金(投資額の2/3)が溶けてしまいました。
幸い最初の金融機関の利益が有りましたので、現在まで赤字にはなってはおりません。
投資は自己責任で(^^)。
・株式
東日本大震災が発生したのは、私が定年退職を迎える年の3月でした。
阪神・淡路大震災の高速道路の倒壊にも驚きましたが、東日本大震災の津波の映像も驚きでした。
不謹慎ですがまるでスペクタクル映画を観ているようでした。
もちろん私も日本人の一人として、この大震災には心を痛め、復興の際にはボランティアの真似事をしようかとも思いました。
ですが現役時代は事務仕事で、年齢もあり現場の体力維持に自信が持てず、かえってご迷惑をかけるのではとの思いも有り諦めました。
せめて少しですが東北地方で、散財しようかと思いました(^^)。
以下は資産運用に限った話なので、ご了解下さい。
この大震災の際、東京電力が運用していた福島の原子力発電所で、大変な事故が起きてしまいました。
その為、事故前には2,000円を超えていた東京電力の株価が、一時驚きのたった150円程になりました。
これでは会社の存続も危ぶまれます。
いかに首都の電力を賄う電力会社で有っても、途方もない賠償金と廃炉費用を背負ったのですから当然かも知れません。
しかし私は「東京電力が潰れる時は、日本が潰れる時だろう」と思い、それでもやはり不安なので少しだけ東電株を購入しました。
「たら、れば」ですが、この時「清水の舞台」の全力投球で東電株を買っていたら、今頃は億万長者に仲間入りし、周囲を見下していたと思います(笑)。
もちろん私にそんな蛮勇?を、振るう度胸などあろうはずも有りませんが・・・。
そのまま株は放置し、車中泊旅行等を楽しみ、株の事は忘れていました。
ところが有る時何気なく新聞の株価欄を見て思い出し仰天しました。
後からネットで知ったのですが、「原発再稼働」期待からか、東電株は一時950円位まで上昇し(第1波)、その後下降中でした。
慌てて株を売却しましたが、「時既に遅し」で、それなりの利益に終わりました。
その後東電株は又しばらく低位に沈んでいましたが、又じわりと浮上してきました。
これが750円位まで上昇した値動き(第2波)でしたが、前回の事が有るので株価を注視していた私は、上手くファミリーカーが購入出来る程の利益を得ました。
その後、東電株は2年位300円位に沈んでいましたが、折をみて株を増やしていた私は一時、軽自動車位の含み損(今、仮に売ったらの損)を抱えていましたが、損切りをする気は有りませんでした。
最悪、株のまま子孫に残し、状況が改善したら売るように遺言する積りでした(^^)。
ところが又、東電株は上昇を始め(第3波)660円位まで行きました。
さすがに私でも過去に2回も学習したので、更に余力をつぎ込み結果的に安いクラウンの新車が買える位の利益を得ました(嬉)。
そして現在は第4波の最中ですが、変わらず波の動きの注視を続けていた私は、上手く又ファミリーカーを買える位の収益を手にしています。
これからの値動きは、「原発再稼働」が焦点ですが、いずれ1,000円は超えていくでしょうが、何時なのかは難しいです。
又、波が起きるのか、それともこのまま安定していくのか・・・。
ただ「原発再稼働」などで一度1,000円を超えると株価は安定し、もう私などミニミニ投資家は出番は無いと考えています。
投資は自己責任で(^^)。
・総括
「投資信託」では一部失敗しましたが、東電株では成功を収めました。
たぶん株式では東電株だけに絞った為、値動きの波をある程度予測出来た為だろうと思います。
東電株だけに拘ったのは、東電株は東京都が大株主であり、当時一部の噂では皇室も株をお持ちだとかで、国も東電を見捨てる事は無いだろうと考えておりました(^^)。
ちなみにご存知のとおり預金利息や投資信託・株式の利益については、20%もの税金が証券会社で天引きされます。
私は「第3波」の確定申告の時に、「投資信託」の損害 ? を合わせて申告しましたので、税務署からその分30数万円が還付されました。
マァ、実をいうとそれも勘案して、当該投資信託の「損切り」を決めたわけですが・・。
さて団塊の世代が老年を迎えたので、新聞やネットでは、「認知症」・「老人性うつ病」等の文字を良く見かけます。
私も人並みに自分の体や頭の中の事を心配しております。
予防法なども書かれていますが、私は「頭も体も使わなければ、使えなくなる」をモットーに、両方ともそれなりに使っているつもりです。
大きくはこのHPや「いろは歌」も、その思いは有ります。
又、無職の老後の生活は、現役の頃と比べると、遥かに緊張感を失っています。
そこで、よく「賭けない競馬や麻雀は面白くない」といいますが、株価の上下は頭の刺激になります。
なにせ「欲と二人連れ」ですから(^^)、それなりに一喜一憂しています。
今までの結果により不労所得でかなりの収益を得ましたが、悲しいかな若い頃の様には欲しいものが見当たりません。
しいて言えば、醤油さしをペロペロなめるヤツなどの居る所では無く、銀座の一流店で一カン八千円とかいうトロを思いっきり食べてみたいです・・(笑)
せいぜい家族・親戚に大盤振る舞いをする(年金生活者にしては)位ですが、それなりに喜ばれております。
それから以前、ある人が施設の恵まれない子供達に伊達直人(タイガーマスク)を名乗り、ランドセルを送ったという記事を読みました。
私は仕事を別にして、特に社会的な貢献はしていないという自覚が有りますので(それどころか、「岩木山の遭難」では世間様にご迷惑をかけてしまいました)、タイガーマスクさんの真似事でも出来たらいいなぁと考えています(・・本当です(^^)。
ただ、時期は私が東電株から足を洗った時にしようと思います。
それまでに、大損する可能性も十分有りますから(^^)。
それはともかく、趣味のHPで長々とお金の話をしましたが、ここまで読んで頂き有難うございました。
(令和5年某月)